「別注」はなぜ日本でここまで進化したのか

· MINATO(ONDO編集長) · コラム・考察
「別注」はなぜ日本でここまで進化したのか

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「〇〇別注」「エクスクルーシブ」「限定カラー」。日本のファッションニュースを眺めていると、毎週のようにこの言葉が並ぶ。セレクトショップがブランドに掛け合い、自店だけの仕様を作らせる「別注」という文化は、実は世界的に見ても日本で突出して発達したものだ。

起点はセレクトショップ文化の成熟

背景にあるのは、日本のセレクトショップ文化の異常なまでの成熟だ。単なる小売ではなく、「編集者」として品揃えに文脈を持たせる日本のセレクトショップは、やがて仕入れるだけでは飽き足らず、商品そのものの企画に踏み込むようになった。バイヤーがブランドと対等に「こう作ってほしい」を言える関係性は、一朝一夕には築けない。

別注は「店の批評」である

優れた別注は、ブランドの本質を店の視点で言い換えたものだ。ボディはそのまま、ボタンと裏地だけを変える。定番型を店の客層に合わせて一段ミニマルに振る。そこには「うちの客はこのブランドのここが好きなんだ」という、店からブランドへの批評が込められている。

買う側にとっての意味

消費者にとって別注は、「どの店で買うか」に意味を与える装置でもある。同じブランドでも、あの店の別注を選ぶことが、自分のスタンスの表明になる。服を買う行為に文脈のレイヤーを一枚足すこの仕組みは、ECが主戦場になった今も、リアル店舗が指名買いされる理由を作り続けている。

ONDOでは今後、注目の別注リリースを継続的に追いかけていく。別注文化の「いま」は、COLLABカテゴリでどうぞ。

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